2KDディーゼルエンジン、定番の修理です。

オートオークションで仕入れる際に下見サービス（会場で実際に車を見に行ってくれるサービス）を利用して、
「エンジンのブレとか無いかな？」とか聞いた際には、「調子良くフケ上がりますし問題ないです」と・・・。
「アイドリングで少し揺れてますのでエンジンマウントじゃないですかね！」と。
到着してみると完全にインジェクターの詰まりによる不調でした・・・(>_<)
下見サービスの人が現車を見に行った際には、
既に下見した業者が居てエンジンが十分暖機されていて分からなかったのでしょう(T_T)
こんなことは良くある事として受け止め、気持ちを切り替えて修理です(^-^;

1型でも、未だに人気のハイエースバン♪　最近では輸出業者との競り合いです。
国内で販売するには走行距離の多い物が中心になってきてます。その代わり念入りな納車整備が必要になってきます。

基本、インジェクターノズルは４本セットで交換するのがメーカー推奨です。
ですが、リビルト品でも1本3万円オーバー。4本で12万円(T_T)　
今回は正常な状態のは交換せず、不調のモノだけ交換する方向で向かいます。　
今まで何台も不調なインイェクターだけを特定し、その1本だけを交換しましたが何の問題もありません。
もちろん交換後は、WAKOSのディーゼルワンを定期的に入れてもらっています。
8年くらい前、12万キロ時に1本のみ交換し、現在25万キロオーバーですが、
他のインジェクターを交換しなければならない状態には全くなっていません♪普通に乗れています。
交換前は、エンジン始動後ガタガタと揺れて何回もエンスト・白煙等、酷い症状でした(-_-;)

↓下の画像はスキャンツールで各インジェクターノズルの補正量をモニターしている画像です。
明らかに3番だけが「+5」の数値で固定されていて、始動後～暖機状態まで全く動こうとしていません。　
3番のみ交換する事にしました。。始動直後は2番も怪しい感じでしたが・・・(^-^;　
（補正値に関しては一概には判断できず正常値でも不具合が起こる事があります。）

↓画像の上が調子の悪かったインジェクター、下がDENSO製リビルト品♪

外した方は汚れが半端ないです(-_-;)　インジェクターの吐出口「髪の毛1本」ほどの細い穴で
数ミクロンの汚れが付着しただけで正常な動きが出来なくなるくらいなので、
肉眼で見ただけでは安易に判断できないです・・・(^^;

この手のハイエースやったことある方は分かると思いますが、
ヘッドカバーの真上を通るハーネスの束・・・ホント邪魔ですね～(T_T)　
・・・で所々プラスチックのカバーで覆われていますが劣化してて外そうと思うとバキバキに割れてしまいます(-_-;)　
今回もバキバキになりました（笑　これを割らずに取り外すこと自体不可能な感じです。。。

この30ケタのＩＤ番号を、車のＥＣＵに登録してやらないと正常に作動しません。
その後・・・、かなり改善されエンスト等は無くなりました。・・・が、エンジンが暖まるまで少し振動があります(T_T)
気になってた2番で間違いないと思いますので、もう一度やる事とします(-_-;)　
初めから2本交換でいけばよかったんですが、いかにお客さんの負担を少なくするかという予算との闘いなので(^^;

追記ですが、
1本だけ、2本だけ・・交換すると、他のインジェクターノズルとの補正量の差がかなり出過ぎて、
今度は他の未交換のインジェクターノズルの補正値が固定になってしまう症状もありました(T_T)
何度もヘッドカバーを外したりしてガスケットがもったいないので、素直に4本全交換をお勧めします・・・(-_-;)